Top > 住まいのコラム一覧 > 不動産購入の心得2 希望条件の整理
家族で希望条件の整理をしましょう。
自分に合った不動産を購入するには、値段や立地など自分たちが求める条件と予算が合致していることが大切です。普段の買い物と違って、家は「ひとつとして同じものがない」、そして「必ずしも希望通りのものを買うことができない」という特徴があります。不動産の購入というのは、「権利を譲渡」することで、誰かが持っていたものを譲ってもらうことで成り立っています。個人間売買はもちろん、個人間以外にも会社や国など必ず保有者が存在するものなのです。
そして、同じ形、価格のものがないのもポイント。エリア、方角、土地形状、中古物件であれば建物の間取りや大きさ、建築したメーカーも違えば、以前住んでいた住人も異なる。こうしたさまざまな条件を踏まえて、自分たちの望むものは何なのか家族できちんと話し合っておくことが、理想の近づく不動産探しの第一歩といえるでしょう。
これはダメ × 交渉途中で意見がころころ変わる
不動産選びで迷う
不動産探しの進め方で注意しておきたいのは、家族で一致した方針を決めていないために、求める不動産の条件がころころ変わってしまうことです。「せっかく買うなら、駐車場2台付きの一戸建てがいいよね」 と郊外の一戸建て物件を探したのに、「でも駅近くのほうが通勤に便利だから、やっぱりマンションにしようか」などと方針がころころ変わってしまうと、物件を紹介する不動産の営業担当者も困惑します。絶対必要な条件として、「子ども部屋2室が確保できる間取り」「徒歩圏内ではなくバスなど公共交通機関に15分以内にアクセスできる」「月々の支払額は固定資産税、修繕積立金、管理費、駐車場の費用も含めて9万円以内」など、「これだけは」という条件を決めておくことが必要です。
こうしましょう 〇 ①家族で一致した方針を立てる
家族で一致した方針
家族構成によって、その住まいで暮らすメンバーは異なりますが、決まっているのは1世帯でひとつの家を購入するということ。購入後も家族全員が気持ちよく暮らせるように、「どんな物件が欲しいのか」「なぜその物件がほしいのか」「どんな暮らしを送り、いくらで生活していくのか」などを家庭内でキチンと話し合い、一致した方針を出しておくことが大切です。不動産購入は、選択を迫られます。「平地で、駅近くで、日当たり良好で、広くて、月々6万円以内」という物件は、まずありません。「駅は歩いて10分だけど、すごい急な坂を上らないといけない」「日当たりはよくないけど、少し広くてゆとりがある」など不動産は一つひとつよしあしがあります。最低限これだけを満たせば買ってもよいという最低条件を家族で決めておくとよいでしょう。
②事前に相談すべき人の賛意を得る
二世帯家族
不動産購入は大きな買い物。希望の物件が出たとしても「買う」と結論を出す前に相談しおなかえればならない人をリストアップし、事前に意見を聞いておきましょう。また、資金を援助してくれそうな人がいれば事前確認を。援助者の意見を軽く考えていて、後から思った以上に援助者の意見を無視できなくなるケースもあります。
【事前相談者リスト】
☑両親 ☑子ども ☑よく意見を聞く知人 ☑方位などを相談する人
こうしたことを事前によく把握し、確認をした上で土地探しをすることをおすすめします。