今回のリノベーションは、島根県江津市の登録有形文化財として指定されており、築155年の別棟部屋(料理場・蔵一部)をゲストルームをとして計画 した。
江戸時代より問屋としての営む中で料理場や蔵として賑やかに活用されていたが、 時代の移り変わりにより様々な用途に変化し、現在は空きスペースとなっている。
そこで知人・友人を招 き、食事や寝泊まりが可能な滞在型ゲストルームとして活用する。
「土間ラウンジ」
来客者とのコミニティースペースの他に個展やアトリエなど空間を活かしたフレキシブルな場として利用できる。来客者 は地域に残る建築や素材を実際に肌で感じてもらい、より一層、江津の文化や歴史の豊かさを感じてもらうことを考えて設計している。
「地域の素材を活かす」
島根県は、石州瓦文化を初め、漆喰(こて絵)や手漉き和紙など伝統素材が豊富である。今回、江戸時代から続く江津市の石州勝地半紙や漆喰塗 り、石州瓦の再生砕石など地域素材の活用を行った。
「住環境改善」
古き良き佇まいをなるべく残しつつ、室内環境の改善を行った。 古民家特有の寒さ対策として断熱・気密を行い、建具のガラス断熱強化、基礎補強を兼ねて、基礎断熱を行った。 暖房計画として、床下暖房エアコンを設け、LDKのみならずトイレ、脱衣室など足元から空間全体に暖かく包む寒冷地対策を行なっている。
住み手側 の繋がりから、遠方からの友人・知人達が滞在してもらう事により地域の文化・歴史、街並みなどをより深く知ってもらえると同時に維持だけでなく、新しく活用・循環していくことが地域や住み手にとっても大切であり、受け継いでいける手法だと考えている。
価格:-
タイプ:古民家風
構造:-
間取り:-
施工会社:株式会社ラーバン
施工期間:-
敷地面積:-
延床面積:-
「小さなエネルギーで豊かに暮らす住まい」をモットーに「パッシブデザイン」に取り組んだ家づくり。
設計の手法として「光と風」を上手にコントロール。「夏・冬」の室内温度を調整 することで「快適で健康的な室内環境」を実現すると同時に光熱費や省エネにも優しい家づくりを目指します。
3つの特徴
1. パッシブ手法の活用(光・風などの工夫)
2. 全館空調をこれからのスタンダードに
3. 設計から施工まで一貫体制