小上がり和室は必要?メリット・デメリットから考える本当に合う家づくり
2026.05.28(更新)
2026.05.28(更新)
注文住宅の間取りを考えるとき、
「小上がり和室」を取り入れるかどうかで悩む人は少なくありません。

住宅展示場や施工事例でもよく見かける間取りで、
リビングの一角に設けられた畳スペースに憧れる人も多いでしょう。
一方で、
「本当に使うのかな?」
「段差があって危なくない?」
「リビングが狭くならない?」
といった不安の声もあります。
小上がり和室は魅力的な空間ですが、
ライフスタイルによっては不要な場合もあります。
この記事では、小上がり和室のメリット・デメリット、
そして後悔しないためのポイントを詳しく解説します。
小上がり和室とは、
リビングの一角などに設ける一段高い畳スペースのことです。
一般的な和室との違いは主に,
・リビングとつながっている
・完全な個室ではない
・床が一段高くなっている
という点です。
高さは20~40cm程度の段差が多く、
その下を収納スペースとして活用するケースもあります。
畳の落ち着いた雰囲気と、 リビングの開放感を両立できる間取りとして人気です。
畳はフローリングとは違い、
床に座ったり横になったりしやすい素材です。
そのため、小上がり和室はくつろぎスペースとして活躍します。
例えば、
・テレビを見ながら寝転ぶ
・読書をする
・昼寝をする
など、ソファとは違ったくつろぎ方ができます。
リビングの延長として使えるため、
家族が自然と集まる空間になることもあります。
小さな子どもがいる家庭では、小上がり和室はとても便利です。
畳はフローリングよりも柔らかいため、
子どもが転んでも衝撃が少なく安心です。
例えば、
・おもちゃで遊ぶ
・昼寝をする
・おむつ替えをする
といった場面で使いやすいスペースになります。

また、畳の上は肌ざわりがよく、
赤ちゃんのお昼寝や子どもの遊び場としても活用ができたり、
大人も子どももゆったりと過ごせるくつろぎスペースになったりと、
汎用性が高いため子育て世帯に人気の間取りです。
小上がり和室は、来客時にも便利です。
例えば、 友人や親戚が泊まりに来たときや、
親が遊びに来たときなどに、布団を敷いて寝室として使うことができます。

個室の和室をつくるほどではないけれど、
来客用スペースがほしいという家庭にはちょうど良い間取りです。
小上がり和室は床を高くするため、
その下を収納スペースとして活用できます。
例えば、
・引き出し収納
・床下収納
などがあります。

注文住宅で一から家づくりを考える際には収納不足に悩むことも多いため、
小上がりの下のスペースは便利です。
季節物や布団など、
大きな物を収納する場所として活用するケースもあります。
小上がり和室の一番の特徴は段差ですが、
これがデメリットになることもあります。
例えば、
・小さな子どもがつまずきやすい
・高齢になると上り下りが大変
・掃除がしにくい
といった問題です。
また、ロボット掃除機が使いにくいという点もあります。
将来の生活も考えながら、段差の高さを検討することが重要です。
小上がり和室を設けると、その分リビングのスペースが減ります。
例えば、
・ソファの配置が難しい
・動線を引けるエリアが狭くなる
といったケースがあります。
特に30坪前後の住宅では、リビングの広さとのバランスが重要になります。
小上がり和室は魅力的ですが、
ライフスタイルによっては使わなくなる場合もあります。
例えば、
・子どもが大きくなった
・ソファ中心の生活になった
といったケースです。
その結果、
「結局、物置になってしまった」 という声もあります。
小上がり和室は、次のような家庭に向いています。
・小さな子どもがいる
・来客が多い
・畳でくつろぐ生活が好き
・収納を増やしたい
こうしたライフスタイルがある場合、
小上がり和室は活躍しやすい空間になります。
小上がり和室をつくる前に、
・誰が使うのか
・どんな場面で使うのか
を具体的に考えることが大切です。
例えば、
・子どもの遊び場
・来客用スペース
・くつろぎスペース
など、用途がはっきりしていると後悔しにくくなります。
小上がり和室をつくることで、リビングの広さが変わります。
そのため、
・ソファの配置
・テレビの位置
・ダイニングとの動線
なども含めて、全体の間取りを考えることが重要です。

場合によっては、
小上がりではなくフラットな畳スペースの方が使いやすいこともあります。
小上がりの下を収納にする場合、
・何を収納するのか
・どれくらいの容量が必要か
を事前に考えておくと便利です。
収納として活用できれば、
小上がり和室のメリットをより活かすことができます。
小上がり和室は人気の間取りですが、必ず必要というわけではありません。
例えば、
・リビングを広くしたい
・段差のない家にしたい
といった場合は、
小上がり和室をつくらない方が暮らしやすいこともあります。
家づくりは、流行だけで決めるのではなく、
自分たちの暮らし方に合っているかどうかを考えることが大切です。
小上がり和室は、リビングにくつろぎの空間をつくる人気の間取りです。
メリットをまとめると、
・家族がくつろげる
・子どもの遊び場になる
・来客スペースになる
・収納を増やせる
一方で、
・段差ができる
・リビングが狭くなる
・使わなくなる可能性がある
といったデメリットもあります。
小上がり和室は、ライフスタイルに合えばとても便利な空間です。
家族の暮らし方をイメージしながら、
本当に必要かどうかを検討してみましょう。
執筆者:ひろしまの家編集部
広島県に特化した住宅情報誌「ひろしまの家」(2018年創刊)をはじめ、地域密着型の住宅雑誌を手がける編集チームです。創業約40年、累計500冊以上の発刊実績を持つ出版社として、地場工務店の施工事例や家づくりの知識を取材・発信し、広島の住まいづくりを支えています。